目次
まえがき 近田春夫
序章
「切り付け事件」とは何だったのか
「事件」を振り返る
「命に別状はない」の軽さ
驚異の「8日で退院」の真相
事件は想定外ではなかった
若者たちの分断と孤立
「死ななかったこと」が神からのメッセージ
第1章
「独裁者になったら……」ー幼少期~小学校時代
「多士済々」の家系
母の3月3日出産計画
小学校受験と転校生活の始まり
ドキュメンタリーで育まれた正義感
演技的な「なりすまし」を身につける
「祭り」の喪失と中学受験
第2章
「革命家を志す以上、勉強に時間を割くわけにいかない」― 中学・高校時代
無法地帯で自閉モードから社交モードへ
思想的立場を守るための空手部入部
アングラ黄金時代を享受する
ジャーマン・プログレッシブと日本の音楽表現の共通点
麻布生の「嫌なやつごっこ」と「シャレからオシャレへ」の変遷
ドキュメンタリー作家になるための東大受験
第3章
アングラ卒業、性愛の享楽 ― 大学生時代
「光はまやかしで、闇こそが真実だ」
映画製作のためのアルバイト
365日、性愛の享楽に浸る
ゼミでの失望
大学院入試面接前日の大喧嘩
第4章
研究、ナンパ、学生起業 ― 大学院生時代
記憶の捏造 ―― 失恋は劣等感のせいだった
ゲーマー「SIM」
数理社会学者の振りをして博士号取得
学生企業―「宮台は産業界に媚びを売って学問を堕落させている」
自己啓発セミナーで気づいた「終わりなき日常」
第5章
「新進気鋭の社会学者」誕生 ― 助手~非常勤講師時代
博士論文『権力の予期理論』
悪しき権力が日本経済を終了させる
東大教養学部助手に着任
第二の失恋
聴衆を魅了した「部会クラッシャー」
第6章
求道者としてのテレクラ修行 ーナンパ師時代
「同じ世界に入る」能力獲得のためのナンパ修行
なぜ専業主婦たちは夫以外と性交したがったのか
「ナンパ地獄」―「本当の恋愛」を探し続けた11年
「政から性へ」から「性から聖へ」のシフト
テレクラにみる「日本が大規模に壊れ始めた」1991年
スワッピングパーティの隆盛と終焉
ヒルギの森で得た気付き
第7章
援助交際ブームとは何だったのか ― 援交フィールドワーク時代
「援交少女」の告白
愛人契約、娘代行から援交へ
モードの変化――第一世代=全能系、第二世代=自傷系、第三世代=財布系
少女たちを擁護した理由
第8章
「終わりなき日常は地獄である」 ― メディアの寵児に
80 年代から始まった「新住民化」
家族とは何か
「微熱の時代」の終焉
『サブカルャー神話解体』で描いた人格類型論
「空気を読んでも迎合しない」年長者と「迎合しちゃう」若年者
「型を知り、型を越える」
生涯に一度の「お見合い」
TVドキュメンタリー「シブヤ 音楽 世紀末」
宮台VS全員を仕掛けた「朝まで生テレビ!」
テレビからの撤退、ラジオに重心を移す
終章
聖なる存在 ― 結婚、子供、家族
「違和感を抱えた苦難の恋愛時代」からの脱却
〈社会〉の外の〈世界〉を思え
二人きりの初デートで…
「カトリックなので、離婚はできません」
子供という「聖なる存在」と内なる変化
性愛とは何か ――「恋愛ワークショップ」の目的
子育て―― 失われたリソースをどう実装するか
言外・法外・損得外の力を強めるための「コンテンツ実践」と「虫採り実践」
あとがき 宮台真司
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