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内容紹介
健康を気にする人ほど病気になる
ズボラな人ほど長生きできる生活習慣の新常識
健康に最大限注意した生活を送ってきたのに、病気で早死にしてしまう人はいます。
一方で、不摂生な生活を送っているように見えるのに90歳になっても元気な人もいます。
その差は、いったい何なのでしょうか。
ひとつには、健康に気を配りすぎてかえってストレスになってしまうということ。
健康第一の生活が健康長寿をもたらすとは限りません。
健康に注意しすぎるとストレスが増えてかえって病気になります。
また、いまの医学常識が30年後、50年後にも正しいとは限りません。
いくらストイックに健康に気を使った生活を送っても、
元となっている健康情報が正しくなければ、当然、結果は伴いません。
そもそも、いま元気で90歳まで長生きしている人たちは、
最新の健康情報にアンテナを張って超健康的な生活を意識して送ってきたのでしょうか。
在宅医療や講演会などで出会う元気なおじいちゃん、おばあちゃんたちの顔を思い浮かべると、
決してそうではないことに気づきます。
逆に、最新の健康情報に精通し、必要な栄養素を補うためにサプリメントを毎日数十錠も飲んだり、
「健康のために」と毎週末スポーツジムで汗を流したりという生活を送っていた人が、
平均寿命に達する手前で病気になって早死にしてしまう姿もたくさん見てきました。
この本は超健康的な生活を勧める本ではありません。
富士山に登るには複数のルートがあり、どのルートでも頂上に着くことができますよね。
ただ、丈夫な足腰というベースがなければ、登りきることはできません。
それと同じように90歳まで健康で過ごすにもいろいろなルートがありますが、
「これだけは守らなければいけない」という基本ルールがあります。
基本を大切にすることが「90まで健康で生きる」という山を登るいちばんの近道なのです。
著者プロフィール
長尾和宏