日常のフローチャート Daily Flowchart

日常のフローチャート Daily Flowchart

著者 : 森博嗣

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定価 : 2000円(税別)

  • 判型 : 四六
  • 刊行年 : 2025/04/18 発売
  • ISBN : 9784584140017

内容紹介

ベストセラー作家 森博嗣の『道なき未知』『静かに生きて考える』に続く、人生を豊かにする〝思考のツール&メソッド〟を教えてくれる珠玉のエッセィ集第3弾。
「『時間がない』『お金がない』と言い訳する人は、運を天に任せる人生ともいえる。そうではない。あなたの運は、『思想』と『計画』で決まる」 充実した人生を送るための思考のツール&メソッドを伝授する。
《目次》

第1回 インプットは割りが悪い
日常のルーチン/インプットとアウトプット/
インプットは贅沢な買いもの

第2回 人生はプログラミング
プログラムとは何か?/すべてが想定内になる?/
調子が良いのは今だけだ、と考える

第3回 目眩と絵文字からの発想
目眩以外は肉体疲労/考えるときは言葉はいらない/
言葉に縋る人たち

第4回 水を差しにくい社会
秋らしくなってきたかな/記者会見って、どうして必要なの?/
水を差す人がいない社会

第5回 話し上手と書き上手
手紙を書く習慣がかつてはあった/文章に紛れ込む自身の感情/
話し上手は文章下手?/ドライブ三昧の毎日

第6回 救急車に2回乗せられた
救急車に4回乗ったこと/点滴とか注射とかであった誤解/
ミステリィに向かない科学技術/落葉掃除とドライブ

第7回 鬼に金棒、意見に理由
理由がなければ理解してもらえない/意見の対立の典型的パターン/
問題解決を遅らせる文化/犬のシャンプーをした

第8回 社会から受けるコントロール
毎日が平日という生活/他者が決めたことに従う人々/
他者、そして社会による束縛/作家としての仕事もなんとなく

第9回 右肩上がりでない未来
持続と維持の大切さ/ライフサイクルコスト/
地球環境保護のためには?/仕事がなければ不自由はない?

第10回 老人になっても社会人である
転ばない老人になりたい/年寄りに向かない日常/
社会との折合いをつける

第11回 余計なものを持つことの価値
もったいないから捨てない/膨大なガラクタを眺める毎日/
断捨離の反対/エキサイティングな年始だった

第12回 僕にはテーマがない
作品から感じるものとは/作品に込める思いはない/
作品を売る人はテーマが欲しい/意味がないものが面白い

第13回 僕の家には犬がいる
かつて日本の犬たちは/ペットが家族や社会の一員となる/
時代が変われば常識も変わる/久しぶりのゲスト

第14回 気持ちという質量
子供の頃の出来事の影響/幸せは加速度で体感されるもの/
心の質量も大事/ジャイロモノレールが話題に?

第15回 火よ、我とともに行かん
経済的自立とか早期リタイアとか/かつては「脱サラ」といった/
問題は「ノルマ」の重さにある/やりたいことを順調にやっている

第16回 感動する対象を教えてもらう人々
自然の景色というのは美しいのか/人間は自分たちの作品に感動する/
自然を愛でようというのは理性/春になったらやりたいこと目白押し

第17回 人はみんな違っていて当たり前
友達は絶対に必要なものなのか/多数派は、自分たちが当たり前だと思い込む/
自分と違う人を尊重するのが優しさ/戦車の模型に夢中になっていた

第18回 みんな新しいものが好きだった
これまでになかったものの魅力/人はいつも新しいことを考えようとする/
「新しい」とはどういう意味か?/行楽のシーズン?

第19回 いろいろ作ってきたけれど……
いつもなにかを作っていた/「作る」といえるのはどこから?/
「お手軽」が僕の工作の方針か/一番新しいMacが動かなくなった

第20回 パソコンとともに生きてきた
ずっとコンピュータを使う仕事だった/パソコンの進化はなによりも凄かった/
すべてが電子化へ向かっている/植樹作業で肉体疲労の毎日

第21回 「綺麗事」が「本当に綺麗なこと」になる
裏表のない善良な人たち/できすぎ君は、単なる優等生か/
異文化を認識して理解する/毎日の庭仕事

第22回 「潔癖社会」純度上昇中
少しの汚れも許せない善良な人たち/「どうして取り締まれないのか?」という声/
大きな矛盾の存在を許容できる?/スリリングなドライブ

第23回 あなたはどのように信じますか?
「信じる」とはどういう意味か?/「信じる」とは「疑わない」という意味か/
技術者が信じるのは確率/神も医者もサプリも信じないけれど

第24回 注目してほしいけれど目立ちたくない
「迷彩」の効果は相手の目による/「迷彩」というカラーリング/
目立つ「迷彩」もある/ゆったりとした晩夏

第25回 ジェネラリストは存在しない?
専門職と総合職という区分/ジェネラリストはいらなくなるのか?/
スペシャルなキャラクタ/スポーツ観戦から離脱した人生

第26回 どうなれば成功なのか?
成功は競争から生まれる?/個人的な利益を成功と捉える/
成功とは「またできる」こと/現在の職業は修理屋

第27回 適度な自己中のすすめ
なさけは人のためならず?/自己中か協調か、それが問題だ/
自己中はそんなに悪くない/もう秋

第28回 「同じ」は同じではない
「同じ」とはいったい何か/「同じ」という認識はデジタル/
同じになりたい症候群/洗車と修理と落葉掃除

第29回 つるみたくない秋
グループへの抵抗感/同じことをしたくない反面/
仲間を作らないようにしている/久しぶりの空冷フラット6

第30回 無関係なことを考えてみよう
アイデアを思いつける人/思いつきの手法/
新しい価値は無駄から生まれる/庭掃除と冬支度

第31回 知恵は知識ではない
不要になった記憶力/頭は知識で肥満になる/
大人も遊ぶことが仕事になる/強盗や選挙のニュースばかり

第32回 楽しければそれで良いのか?
秋の落葉掃除から学ぶこと/効率か快適か、それが問題だ/
自己利益が最重要な方針/ブロアカーと除雪車

第33回 ものを作ることがデフォルト
作るために必要なこと/「作る」から「推す」へ/
生き方も「作る」から「選ぶ」へ/まだ生きているなあ、と毎日思う

第34回 孤独が好きになる理由
「孤独だ」と人からいわれる?/孤独を恐れる人は大勢の中にいる/
一人でいることは、自由の象徴/孤独を愛する人生

第35回 充実した人生に唯一必要なもの
長生きしたいのは何のため?/毎日はそれなりに楽しい?/
明日を楽しくするための今日/家族とのつき合いで社会を知る

第36回 AIが活躍する未来って?
すべてを想定しなければ処理できない/知性とは知識ではない/
的確な質問をする能力/コンピュータから離れた生活

第37回 他者に期待する世代の夢
他者の範囲が広くなっただけではない/絆がない少数派は本当に少数か?/
他者に期待して自分の夢を諦める/落葉掃除とドライブ

第38回 複雑すぎる制度が多すぎる
昔は感じが悪かった駅と役所/複雑化するルールと税制/
もっとシンプルにならないものか?/ネットのモラルはこれから

第39回 作家(仕事)を引退しました
しばらく小説を書いていない作家/仕事をやめて得られた自由時間は?/
インプットが増えて楽しい/フィクションを楽しむ条件

第40回 いつ死んでも良い生き方とは
死ぬ覚悟は年齢とともに薄れるのか?/欲しいものは限られている/
どういうタイミングで死ぬか/冬は工作の季節"

著者プロフィール

森博嗣

1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学工学部建築学科で研究をするかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回「メフィスト賞」を受賞し、衝撃の作家デビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか、「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、また『The cream of the notes』シリーズ(講談社文庫)、『小説家という職業』(集英社新書)、『科学的とはどういう意味か』(新潮新書)、『孤独の価値』(幻冬舎新書)、『道なき未知』(小社刊)などのエッセィを多数刊行している。