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内容紹介
内容紹介
京大名誉教授で「中国学」の泰斗、小島祐馬没後50周年記念
小島の代表的著作である〝幻の名著〟が呉智英解説付で復刊!
小島の代表的著作である〝幻の名著〟が呉智英解説付で復刊!
現代に脈々と生き続ける思想の源流に遡り、
混迷する現代社会を読み解く手掛かり————
中国思想を知るための「最高の入門書」が甦る!
「本書は概説書の名著である。
そして、このことは、混迷する知の状況への問いかけをも意味している。
ほんの二、三十ページも読めば分かる通り、
本書は内容の水準を少しも落としていない。
極めて高度でありながら煩雑ではない。
読む者に迎合しておらず、
といって初学者を眼中に入れていないわけではない。
まことにバランスがよい。
(中略)小島が高弟を相手にしたゼミに、読者が臨席するようなものである。
小島の学識を高弟たちが理解し吸収する過程を、
読者も味わうことができる。
(中略)碩学の著で支那思想を通覧することによって、
個々の事実以上のものが見えてくる。
概説書の名著と呼ぶにふさわしいと思う。」
著者情報:小島祐馬(オジマスケマ) 著
1881年、高知県吾川郡春野町(現・高知市)に生まれる。
旧制第五高等学校(熊本)から京都帝国大学法科大学、同文科大学哲学科を卒業。
中学校の教師から同志社大学法学部教授、京都大学文学部教授を歴任。
京大総長就任も待望されたが定年退官を機に、
生まれ故郷に戻り晴耕雨読の隠棲生活をおくる。
吉田茂内閣当時に、首相から文部大臣就任を打診されるが
「麦を作らんならん。そんな事をしているひまは、無い」の一言で断る。
痛快で剛毅な小島祐馬は、多くの俊才を育て
1966年に85歳の生涯を閉じた。
自宅を埋め尽くすほどの万巻の蔵書は、高知大学に寄贈され
「小島文庫」として遺されている。
主著『古代中国研究』、『中国の革命思想』、『中国の社会思想』(以上筑摩書房)、『中江兆民』(弘文堂アテネ文庫)など。
著者プロフィール
小島祐馬