アメリカはいつも夢見ている

アメリカはいつも夢見ている

著者 : 渡辺 由佳里

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定価 : 1800円(税別)

  • 判型 : 四六
  • 刊行年 : 2022/02/25 発売
  • ISBN : 9784584139813

内容紹介

「他人の期待にそむいて生きること。それが幸福の近道だった——」
仕事、お金、恋愛、結婚、子育て、人間関係…アメリカ生活30年の著者が獲得した「後悔しない生き方」のコツ。藤野英人さん岸田奈美さん、絶賛推薦!

 

「なぜ私は他人の期待にそむいて生きてきたのか?」
これまで仕事や取材を通じて世界中で多くの人に会ったが、多くの人を不幸にしているのが「成功」と「幸福」の幻想だ。しかも、これは「他人の期待に応えようとする」ことから生じたものだ。ここでの「他人」とは、親、教師、伴侶、家族、上司、世間体、社会常識のことである。(第一章本文から抜粋)

 

【目次】

はじめに

第1章 人を幸せにするささやかな冒険 

 ● 月に行った宇宙飛行士とミートボールスパゲティを食べる 

 ●幸福度ランキング58位の日本で幸せをつかむ近道 

 ● 廃棄物でアートをつくる数学者、人生相談料はたった5セント 

 ●「コンフォート・ゾーン」から踏み出してみる

 ●「名もなき英雄」たちは見えない場所で世界を変える  

 ● 「名人」より役立つ「下手くその達人」アメリカでひっそり成功している「内向型」から学ぶこと 

 ● 歴史を変えたのは「行儀が悪い」女性たちだった

 ● 死ぬ瞬間に人生で後悔しないために

 ● 若者も年寄りも、冒険に出かけよう!

第2章 幸せを呼ぶ仕事とお金の発想転換

 ● 生まれ変わり続けるアメリカン・ドリーム    

 ● 「日本人の投資への嫌悪感」と「子どもへ教えたいお金のリテラシー」                藤野英人×渡辺由佳里 対談

 ● アメリカのリッチたちと東海岸の「質素倹約の美徳」

 ● 「最も働きやすい会社」全米ナンバーワンの秘訣

 ● 過労死や自殺から「ポジティブに逃げる」ために今すぐできること

 ● 「自己責任」のアメリカが教えるシビアな終活プラン

第3章  「知る」ことで自分が変わる恋愛のルール

 ● アメリカでは死ぬまで恋愛適齢期

 ● ソーシャルメディアは、若者から恋を奪っているのか

 ● ロマンスの対象としてのイギリス男性とアメリカ男性の違い

 ● 恋よりキャリア優先の女子大生

 ● おじさまへの「憧憬のまなざし」を恋心と勘違いしてはいけない

 ● 不倫出会い系サイト『アシュレイ・マディソン』のハッキングで露呈したこと

 ● ミレニアル世代の恋活・婚活アプリ

 ● 婚活の選択肢としての「国際結婚」

 ● すべての結婚は「冒険」である

 ● バレンタインデーにまつわる男性たちの悩み

 ● ミシェル・オバマが語った「自分らしく」生きるということ

第4章 いまさら質問しにくい#MeTooムーブメントの実際

 ● 東京医科大学が恐れた未来はすでにアメリカで起こっている

 ● #MeTooムーブメントにパワーを与えた事件

 ● レイプ事件のたびに話題になる「性行為の同意」とは?

 ● ロックスターの自殺が浮き彫りにする性暴力被害者の苦悩

 ● なぜ男は女に説明したがるのか?

 ● セクシャルハラスメントで空から落ちた天文学のスター

 ● 大人と未成年者の性行為は、いかなる場合も大人に非がある

 ● #MeToo ムーブメントを傷つける「行き過ぎの告発」

 ● 「LGBTには『生産性』がない」をスルーしてはいけない理由

 ● 有害な「男らしさ」には、さようなら

第5章 せちがらい世の中で楽しく生きるコツ

 ● ソーシャルメディア時代の抱負「雑音から逃れよう」

 ● ローカルルールの難しさ

 ● 意外と多様な「おもてなし」ルール

 ● 有名女優が逮捕された大学不正入学で考える、子どもの幸せ

 ● ユナイテッド航空引きずり下ろし事件

 ● 偽ニュースが世界を動かす時代のメディアとのつき合い方

 ● なにごともうまくいかない日の幸運

 ● 体罰は躾けなのか?

 ● 死にたくなったときの孤独な心を変える読書

 ● 誹謗中傷のターゲットになったときにやるべきこと 

 ● パンデミック中に迎えた60歳の誕生日チャレンジ

 ● 簡単な解決策がない時のセルフケア

 ●自分と周囲の人たちが楽しむことを許す

おわりに

著者プロフィール

渡辺 由佳里

エッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家。助産師、日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、1995年よりアメリカ在住。ニューズウィーク日本版に「ベストセラーからアメリカを読む」、ほかにCakes、FINDERSなどでアメリカの文化や政治経済に関するエッセイを長期にわたり連載している。また自身でブログ「洋書ファンクラブ」を主幹。年間200冊以上読破する洋書の中からこれはというものを読者に向けて発信し、多くの出版関係者が選書の参考にするほど高い評価を得ている。2001年に小説『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞。著書に『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)、『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社)、『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』(亜紀書房)などがある。翻訳には、糸井重里氏監修の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、マリア・V スナイダー『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)、レベッカ・ソルニット『それを、真の名で呼ぶならば』(岩波書店)など。