不屈に生きるための名作文学講義

不屈に生きるための名作文学講義

著者 : 大岡 玲

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定価 : 852円(税別)

  • 判型 : 
  • 刊行年 : 2016/03/09 発売
  • ISBN : 9784584124994

内容紹介

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■芥川賞作家で、ビョーキなほど本の「偏愛者」である大岡玲が

体当たりで描く痛快! 「名作文学」の“トリセツ"全25講義! 

■不朽の名作文学をたどることでひとつなぎの「読書の旅」が楽しめます! 

■その旅で誰も「か弱き人間」の「生き延びる知恵」が見つかるはずです! 

■そう名作は書棚の飾り物ではなくいつの世も使える「実用書」なんですね! 

■どうぞ、ゆったりとしながら、名作「読書の旅」をお楽しみください!!

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《本と深い仲になるとは、本そのものを友人とする感覚である————》

古今東西の不朽の名作を「ロードムービー」のように展開する「講義」形式。

なんとあの国民的な超人気マンガ『ワンピース』から始まり、

スティーヴンスン『宝島』、夏目漱石『坊っちゃん』の胸がキュンと

なるお話が続き、さらに「DV」漱石×「悪妻」鏡子=夫婦愛???へと……。

スタンダール『赤と黒』、ルソーに『告白』、告白と差別の重~い島崎藤村の

『破戒』!! 福沢諭吉の翻訳への苦悩、「society(ソサイエティ)」を

「××交際」と訳したお話。言文一致の二葉亭四迷が習ったものは……!?

そう三遊亭圓朝(えんちょう)の「落語」! 「近代の日本語の影」は圓朝!! 

日本のミステリーのルーツを黒岩涙香にたどり、妖しき乱歩の作品を逍遥し、

ご存知! 谷崎潤一郎と佐藤春夫の「細君譲渡事件」へと続きます

さんま、さんま、「秋刀魚の歌」を味わい尽くしてください! ! ! ! ! 

さらにヘンタイ度は「大谷崎」に負けない川端康成のエピソード。 

果ては宮沢賢治に「宗教」を見たり……。

ニーチェとシンクロしたコッローディ『ピノッキオの冒険』。神なき時代の

「弱き人間」の姿をピノッキオに重ね合わせ『旧約聖書』の「ヨナ書」

とともに読み解きます。 

最後に「超絶」本と「深い仲」になりすぎて、「8歳の夢を手放さなかった」

シュリーマンの人生を通して「本(虚構)」が現実を塗り替えるそんなリスキー

かつ最強の魂の遍歴を見ていきます。 

著者プロフィール

大岡 玲

1958年、東京都生まれ。東京外国語大学外国語学部イタリア語学科卒業。同大学大学院外国語研究科ロマンス系言語学専攻修士課程修了。87年「緑なす眠りの丘」で作家デビュー。89年『黄昏のストーム・シーディング』で三島由紀夫賞受賞。90年『表層生活』で第102回芥川賞受賞。書評、映画や美術批評、グルメや釣りの随筆、翻訳も執筆。2006年より東京経済大学教授。