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内容紹介
夢を持つことは、いつもそれだけで良いこととして語られる。
夢を持って努力する人は素晴らしいと賞賛されるし、
夢を実現させた人が「あきらめなければ夢はかなう」と言うと、なんだかそんな気がしてくる。
そういう意味で、この社会には「夢をあおる」風潮がある。
しかし、夢を持つことはそんなに素晴らしいことなのか?
「努力すれば夢はかなう」というのはある種の迷信だと、
みんなどこかで気づいているはずなのに、
夢がかなえられなかったときにどうすべきかについて、誰も言及しようとしない。
こんな無責任な社会の中で、周囲の理想論に惑わされずに
人生設計をする方法とは?
キャリア教育の専門家である著者が提言する。
著者プロフィール
児美川 孝一郎
1963年東京都の生まれ。東京大学教育学部、同大学院教育学研究科博士課程を経て、96年より法政大学に勤務。2003年よりキャリアデザイン学部助教授、07年より同教授(現職)。専攻は、教育学(青年期教育,キャリア教育)。日本教育学会理事、日本キャリアデザイン学会副会長。主な著書に『若者とアイデンティティ』(法政大学出版局)、『「親活」の非ススメ』(徳間書店)、『キャリア教育のウソ』(ちくまプリマー新書)、『まず教育論から変えよう』(太郎次郎社エディタス)等がある。