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内容紹介
なぜ「神仏」と呼ばれるのか?
「神」と「仏」の歴史をたどる
ふだん何気なく「神さま」「仏さま」という言葉を口にするが、そもそも神と仏を崇め敬う精神はどのように育まれてきたのだろうか。
そして、神と仏は同じものなのか異質なものなのだろうか。
お寺にも鳥居が見られ、神社の入口には仏・菩薩の姿をした神の像が置かれるなど、同じもののように考えられてきたのだが、それがいきなり切り離されてしまう。
ではなぜこのようなことが起こったのか。
日常生活の中に息づく神と仏の歩みを、その違いを含めて語っていく。
■古代の人々が執着したのは霊魂の行方
■豪族が氏神を通して明かした胸の内
■冥途の旅はなぜ四十九日なのか
■僧衣の下には不浄を嫌う神の姿
■即身成仏から即心即仏へ
■救いがたい世の中に生まれた来世信仰
■揺らぐ仏教と惟神の道
■江戸時代に普及した儒教と仏教の弱体化
■明治維新まで続いていた怨霊信仰への畏怖
著者プロフィール
由良 弥生
東京生まれ。明治大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て編集事務所設立。さまざまな図書の企画・編集及び執筆を手がける。1999年、「大人もぞっとする初版『グリム童話』」を執筆、ベストセラーに。主な著書に「大人もぞっとする原典『日本昔ばなし』」「眠れないほど面白い『古事記』」「眠れないほど面白い『雨月物語』」「眠れないほど面白い『今昔物語』」(三笠書房)、「大人もおじけづく世界の仰天『昔ばなし』」(文芸社)、「大奥を揺るがせた七人の女」(講談社)、「新島八重と幕末」「父と子と真田丸」(セブン&アイ出版)などがある。