KKベストセラーズではワニの本、ワニ文庫、ベスト新書として古くから親しまれている単行本や新書の書籍出版を中心とした出版社で、ウェブメディア「BEST TiMES」などの運用も行っております。
内容紹介
顔のみえない買春男性の素顔を暴く!
性風俗や売春を扱った書籍の宣伝文句には、「なぜ彼女たちは身体を売るのか」「裸になったのか」という女性を主語にした問いが必ずと言っていいほど使用される。
しかし「なぜ彼らは」という男性を主語にした問いが使用されることはまずない。
いつの時代も、男性は自らが買う理由を問われることなく、売る理由を問う側であり続けてきた。それゆえに、彼らは顔の見えない匿名の存在であり続けてきた。
本書はこうした「名前のない男たち」の実像に迫った、はじめての書籍である。
以下は実際にJKビジネスを利用している男性の声である。
「JKリフレに通ったことで、コミュニケーション能力は上がった。今では『結構しゃべる方だね」と言われるようになりました」(30歳・SE)
「アイドルの握手会などの類似のビジネスもある中で、JKビジネスだけを摘発するのは不条理です」(25歳・接客業)
「JKリフレには、風俗でも満たされない、マッサージでも満たされない何かがある」(45歳・商社)
【目次】
第1章 買春の歴史
第2章 メディアと買春
第3章「月刊買春」の世界
第4章「婚活」としてのJKビジネス
第5章 曖昧さの引力
第6章 児童買春という不幸を減らすための提言
著者プロフィール
坂爪 真吾
1981年新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。
新しい「性の公共」をつくる、という理念の下、重度身体障害者に対する射精介助サービス、風俗店の待機部屋での無料生活・法律相談事業「風テラス」など、社会的な切り口で、現代の性問題の解決に取り組んでいる。2014年社会貢献者表彰、2015年新潟人間力大賞グランプリ受賞。著書に『セックスと障害者』(イースト新書)、『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)、『はじめての不倫学』(光文社新書)などがある。