見えない買春の現場

見えない買春の現場

著者 : 坂爪 真吾

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定価 : 円(税別)

  • 判型 : 新書
  • 刊行年 : 2017/02/09 発売
  • ISBN : 9784584125427

内容紹介

顔のみえない買春男性の素顔を暴く! 

性風俗や売春を扱った書籍の宣伝文句には、「なぜ彼女たちは身体を売るのか」「裸になったのか」という女性を主語にした問いが必ずと言っていいほど使用される。

しかし「なぜ彼らは」という男性を主語にした問いが使用されることはまずない。

いつの時代も、男性は自らが買う理由を問われることなく、売る理由を問う側であり続けてきた。それゆえに、彼らは顔の見えない匿名の存在であり続けてきた。

本書はこうした「名前のない男たち」の実像に迫った、はじめての書籍である。

以下は実際にJKビジネスを利用している男性の声である。

「JKリフレに通ったことで、コミュニケーション能力は上がった。今では『結構しゃべる方だね」と言われるようになりました」(30歳・SE)

「アイドルの握手会などの類似のビジネスもある中で、JKビジネスだけを摘発するのは不条理です」(25歳・接客業)

「JKリフレには、風俗でも満たされない、マッサージでも満たされない何かがある」(45歳・商社)

【目次】

第1章 買春の歴史

第2章 メディアと買春

第3章「月刊買春」の世界

第4章「婚活」としてのJKビジネス

第5章 曖昧さの引力

第6章 児童買春という不幸を減らすための提言

著者プロフィール

坂爪 真吾

1981年新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。



新しい「性の公共」をつくる、という理念の下、重度身体障害者に対する射精介助サービス、風俗店の待機部屋での無料生活・法律相談事業「風テラス」など、社会的な切り口で、現代の性問題の解決に取り組んでいる。2014年社会貢献者表彰、2015年新潟人間力大賞グランプリ受賞。著書に『セックスと障害者』(イースト新書)、『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)、『はじめての不倫学』(光文社新書)などがある。